赤ワインと白ワインとでどうして色が違うの?

世の中には赤ワイン・白ワイン・ロゼワインと3色のワインが存在します。この色の違いはどこに起因するのでしょうか?

今回は、ワインの色と葡萄の種類についてまとめてみました!

目次

赤ワインと白ワインで、使うぶどうが違う!

まず赤ワインと白ワインに使われる葡萄の種類からご紹介しましょう。

  • 赤ワイン…赤ワインに使われる葡萄はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを代表とする黒葡萄
  • 白ワイン…白ワインで使用されている葡萄はソーヴィニヨン・ブランやシャルドネを代表とする白葡萄

白ワインに使われる白葡萄の中には、果皮が薄い赤紫色の品種もあります。ワインの色が違うのは、醸造に使用される葡萄の色そのものが違うからなんですね。

また、醸造の方法にも赤ワインと白ワインとでは大きな違いがあります。

  • 赤ワイン…黒葡萄の実はもちろん、種子や皮も一緒に発酵槽に入れて醸造する。そのため赤いワインになります
  • 白ワイン…葡萄の種子や皮は雑味の原因になるので取り除きます。果汁を絞って果汁のみで醸造。綺麗な白ワインが出来上がります

赤ワイン用の黒葡萄でも白ワインは醸造可能です。赤い色素は皮に含まれているので、皮を取り除いて果汁を絞れば白ワインになります。

赤ワインと白ワイン、使う葡萄の品種が違うのはもちろん、醸造する前の工程にも違いがあるのですね。

じゃあロゼワインは?

赤ワインと白ワインの醸造法や使用する葡萄の種類が違う事は分かったのですが、ではロゼワインはどうでしょうか?ロゼワイン用の葡萄と言うものは存在しないので、醸造法で対応するのが基本です。

  • セニエ(マセラシオン)法…黒葡萄を使い赤ワインと同じように仕込み。そのまま醸造し、程よく色がついた段階で果皮や種子を取り出して、果汁のみで醸造する方法
  • 直接圧搾法…黒葡萄を粉砕して圧搾。程よく色がついた果汁をそのまま醸造する方法
  • 混醸法…白葡萄と黒葡萄を混ぜて発酵させ、途中で果皮と種子を取り除きそのまま醸造させる方法

スパークリングワインの場合は「アッサンブラージュ(ブレンド)法」が採用されており、白ワインに少量の赤ワインを混ぜてロゼワインの色を再現する製法もあります。

ロゼワインの色は大変綺麗なピンク色でインスタ映えする事から、特に女性に人気があります。ただ国内でのロゼワインの流通量は全体の2.5%と非常に少なく、手に入れにくいのがデメリット。

確かにドラッグストアやスーパーにあるワインをチェックすると、赤ワインと白ワインが圧倒的に多いですよね。

ロゼワインがインスタ映えすると言う事で女性人気が高まれば、流通量が少しずつ増えていくのではないかと思います。